鳥の囀り(さえずり)が聴こえる中、私は庭で朝焼けを見て居た。



?「また、寝れないんですか?」



隣に立つ長野将人ーナガノマサトー、母親のお兄さんである叔父が組長を務める【氷野米組】の情報班のリーダー。

父親の後を継いだ人。

父親は今、若頭として働いて居る。

私には兄貴が2人居るけど、長男の蕾輝ーライキーは、26歳にして自由人。

蕾兄は今、放浪の旅に出て居る。

次男の理輝ーリキー、通称、りっくんは、25歳。

医者となり、【氷野米組】の医療班になった。

私は愛夏、20歳。

大学に通って居る。

そして、未だに初恋の人、将人を想って居る。