キミに捧ぐ




く、首が…


そう思いながらも意識が遠のいていった
















―――――――――――――――――





"ほら、楓…こっちだよ…"




だれ?



"こっちだってば"




笑ってないで待ってよ…




待って



言いたいのに声が出てこない




速いよ


待ってって




伸ばした手は宙をきる





足が動きづらい






一生懸命もがくけれど、届きそうで届かない





――――――――――――――――――