キミに捧ぐ




「教える気なんてないじゃないですか」




「ハハハ」



けっこう恥ずかしい思いをしたんだから言えないな
さらに恥ずかしくなる




「じゃあもういいです」




やっと諦めたか



「私保健室行きます」




「そうか」



何だろう



葉月が行ってしまう、別に寂しがることじゃないのに



葉月が立ち、歩き出そうとした時







…自然と葉月の手をつかんでしまった