にやり、アキさんは笑った。 「そうだと思った」 さっきまでの可愛らしい笑顔が嘘のようだった。 口元に弧を描き、嘲笑うかのように私を見て妖しく笑った。 “夜の雰囲気”が、しないなんて嘘。彼女は、ちゃんとした“夜”の人間だ。妖艶な蝶。綺麗な翅を持つ夜の蝶だ。 ――隠していたんだ。 初めて彼女を怖いと思った。