AM09:31 「お世話になりました」 深く頭を下げた。吉村先生は切なそうに笑った。 「ごめんな。頼りなくて」 「そんなっ、先生が謝ることなんてないです」 本当に。謝ることなんてないんだ。私が決めたことなんだから。 ――中退の手続きが終わった。 私は、元高校生ということになる。 吉村先生ともう少し話したいと言ったら、おじいちゃんは先に帰ってくれた。 「これからどうするんだ?」 そうだ。これからが大事なんだ。