「桃華ちゃんだ!」

「今日も可愛いよね〜!」

「可愛いよな〜!」


学校に着くと、周りが騒つき始めた。



「桃華〜!おはよう!今日の髪型もまた可愛い!」

「おはよう!雪奈!今日も、またお母さんに結ってもらちゃった」

教室に向かっていると、幼なじみの雪奈が声をかけてきた。

「そうなんだ。桃華は不器用さんだもんね!」

う、そんなハッキリ言わないでも…。
ちょっと落ち込み気味に、雪奈を見つめた。

「あ!ごめん、でも桃華は全てにおいて可愛いから一つ位欠点があってもいいんだよ」

「可愛いなんて、私にそんな事言うなんて雪奈位だよ〜!」


桃華ってなんでこんな天然なんだろ…。

雪奈は桃華の天然具合を考えてしまった。

こんなに、周りが騒いでるのに…

ちっちゃな体型に、天パのフランス人形みたいなクルクルパーマにぱっちりとした大きな目と小さな顔!
本当にかわいい〜!!


う〜ん、まぁでもこの天然具合も可愛さの一つよね〜!


「雪奈!急がないと先生きちゃうよ!」

「え!やばい!つい考え事しちゃった!急がないとぉ」