やっば……。 あたしは慌てて体制を戻して振り返った。 「す、すみません…」 あたしはそう言って少し頭を下げる。 『……あぁ』 頭上から低い声が聞こえて来た。 あたしは恐る恐る顔を上げると、 目の前に見えたのはうちの学校の制服。 あたしがぶつかったのは、うちの制服を着た長身の男子だった。 しかも胸元には一年の組章。 最悪だ…。 まさか同級生にぶつかるだなんて…。 絶対恨まれるよ…。