僕の仕事は女王様!




ガタンッ!



「えっ?」


窓の方から音が……恐る恐る窓に視線を移す。


「だ、誰!?」


目の前には、見た事ない少年がいる。窓を開けて部屋に入ってきていた。

開けた窓から風が吹き、少年の一つに束ねられた茶色い髪が、フワフワと揺れている。


『今度変なヤツが来たら、ちゃんとオレを呼んで下さい』


いつかロルフに言われた、そんな言葉が頭を過る。


「ロ……」


と言いかけて、僕は自分の手で口を塞ぐ。だって僕、今の格好姉様じゃない。カツラはないし、脱ぎかけのドレス。