目が覚めると、そこは僕の……いや、姉様の部屋だった。 起き上がると横には、心配そうに僕を見るロルフがいる。 「マルティーナ様!」 「ロル……」 「心配、したんですよ」 瞬間、僕の体はロルフによって包まれていた。ロルフの体温が、僕に伝わってくる。