でも、姉様の代わりをやるからには、姉様が目覚めるまでやり通さないと。


「わかった、クラウスとグスタフに任せるよ」

「はい、アルベルト様は誕生祭の事だけ、考えていて下さい」

「うん……」


何だか、ちょっと複雑だ。クラウスは手際がいい。それが淡々と機械的で、僕の知っているクラウスとは違う人に見える。


「あっ……そろそろグスタフの所に行かなきゃ」

「そんな時間ですか。いってらっしゃい」