「…………」 頭から、すっぽりローブを被ってるせいで、前が見えない。今どこにいるのかな。 クラウスに手を引かれるまま、何処かに向かって歩いている。 胸がドキドキする、クラウスはなんで僕を外に出したんだ? 「クラウス……どこ行くの?」 初めての部屋の外、不安にならないわけない。 「着けばわかります」 何分くらい歩いたかな、クラウスは急にピタっと止まる。その拍子にドンッと、クラウスの背中にぶつかった。