「婚約者が部屋に来て何が悪い」 「婚約者!?」 この人、姉様の婚約者!? 「何を今さら驚いているんだい?マルティーナ」 あんまり目力の無いタレ目で、にじり寄るように僕に近づいてくる。 「あ~いえ……」 上手い言い訳も思い付かず、カルハインツさんから目を逸らす。