「アルベルト様、俺と部屋の外に行きましょう」 「えっ?」 「事情は後で説明します、とりあえずこれを着て下さい」 頭は混乱している中、クラウスは僕の目の前まで近づいた。手に持っていたローブを被せられる。いったいなんなんだ。 「さあ、行きますよ」 「ちょ、ちょっと……」 いきなり僕の肩を抱き、無理矢理連れていかれる。 僕は初めて部屋の外に出た。