そんな気持ちになってきた時、突然僕の部屋のドアが開いた。 「マルティーナ様!部屋から怪しい声が……」 「ロルフ」 入ってきた途端に、固まったように動かない。ロルフの視線の先には、僕ときょとんとしているレスターがいる。 もしかして、まずい? 「な、何者だぁ!!」 ああ、やっぱりまずい。 ロルフの声が部屋中に響く。もしかしたら、部屋の外にも響いてしまったかも。