「えっ、あ……」 僕が何も言えずにいると、ダンッと机を強く叩かれる。その音に飛び上がりそうになる。 「お前は誰だと聞いているんだ。私の目を誤魔化せると思っているのか?」 近付くグスタフさんの顔、僕の頭の中はパニックになった。 「ぼ、僕は……」 「僕?お前…………もしかして、マルティーナの弟か?」 思わず姉様のふりをするのも忘れ、今は完全にアルベルトになっていた。 グスタフさんは、僕の存在を知っているの? 何も聞く事が出来ず、ただコクンと頷く。