「満月……明後日ですね」 窓に目をやり暗くなった夜空を見て、クラウスはポツリと呟く。 「ねぇ、クラウスと二人にしてくれない?」 そう、僕が言うとニコリと笑い何も言わずに、呪いを解く小瓶を机に置いて、レスターが出ていく。 小さくため息を吐き、グスタフもリヒトを引っ張って出ていった。 あの分だと、僕がつけてしまった傷も大丈夫そう。 「…………また明日な」 ロルフはそれだけ言って、部屋から出て行く。