「コイツはいなくても大丈夫なんだがな」 リヒトを横目に、深くため息を吐く。リヒトに任せるのもちょっと不安だけど、グスタフを一人にしたら、我慢してちゃんと手当てしなさそうだから。 「グスタフ……この事、クラウスに報告しておいて」 「わかった」 これが終わったら、クラウスとちゃんと話さなきゃな…… 「行こう、レスター、ロルフ」 僕たちはリリアの元へと、レスターの空間転移で飛んだ。 姉様が目覚めたら、僕はまたいらなくなるかもしれない。 でも、それでも姉様を助けたい、僕の大切な人なのだから。