「マルティーナ様に呪いをかけた犯人はオレが捕まえる。それに……」 「それに?」 「お前、マルティーナ様と違って頼りないんだよ。仕方ないからついてってやる」 悪態を吐きながら、僕を指さすロルフ。何だか、ひどい言われようだ。 「話まとまった?」 「あ、うん」 痺れを切らし、レスターは僕たちの会話に入り込んでくる。 「リヒトはグスタフを医務室に連れてって。僕たち3人でリリアを追うから」 「任せとけ」 ニカっと笑い、ドンッと胸を叩く。