「……邪魔」 リリアから渡されたナイフを、グスタフに向け構える。 「アルベルト!?」 目を丸くして僕を見た。そんなグスタフを構う事無く、僕はナイフを振りかざす。 「くっ!」 グスタフはかろうじて避けた。 「お前……どうしたんだ」 「僕は姉様を殺す。邪魔するならあなたも」 迷いの無い淡々とした口調で、グスタフに言い放つ。 「だったら、たとえ、お前だろうと全力で止める」 グスタフは僕の前に、立ちはだかった。