僕が姉様を…… そう何度も頭の中で繰り返し、地下へ続く階段を、一段一段下りていく。 僕の部屋で眠っている、姉様を目指して。 部屋の前まで行き、僕はドアを静かに開けた。 「何だ、アルベルトか」 「……グスタフ」 予想外にもグスタフがいた。姉様の様子を見ていたんだろう。 グスタフの先を見ると、僕のベッドには横たわって、眠っている姉様がいた。