「何ですか?その猫」 「可愛いでしょ?」 笑いながらロルフにリヒトを見せる。ロルフは困った顔をして、僕の事を見ていた。 「犬とか猫とか、何でも拾ってこないで下さいよ。前なんて、とんでもないの拾ってきたじゃないですか」 姉様との出来事を思い出し、ロルフはクスクスと笑っていた。 「えっ、あぁ……そうだったわね」 姉様、いったい何を拾ってきたんだか。分からずに僕は適当に相槌を打つ。 やっぱり姉様は凄い人だな。