「えっ……」 考えてもいなかった、姉様が目覚めた後なんて。 「また、地下に戻されんのか?それじゃお前……女王の為に利用されてるみたいじゃん」 もしかしたら、考えたくなかっただけかもしれない、そんなの少し考えれば分かる事だ。 利用されてる……誰に? 僕を代わりにしようと考えたのは、誰だっけ? 「アルベルト……」 混乱する僕の肩に、リヒトが触れた時だった。急にリヒトの体が光出した。 「な、なんだぁ?」 困惑する中、光に包まれたリヒトの体は、どんどん縮んでいく。 いったい何が起きて……