「今日はスラムに帰るんだ、みんな心配してるだろうしな」 「そっかぁ、いいな街に出れて」 笑顔で話すリヒトを見て、羨ましくなる。こんなお城で暮らしていて、羨ましいなんて贅沢だよね。 スラム街には生活するのも、苦しい人達がいるんだから。 「一緒に行くか?」 「えっ?」 「だから、一緒に行くかって」 言われた言葉が理解出来ず、僕は聞き返してしまった。 もう一度言われ、ようやく理解する。