「それで、アルベルト様は信じるのですか?この話」 クラウスが割って入ってくる。いつものあの笑顔で。 最近気付いたけど、クラウスの笑顔って優しさだけじゃない。簡単に信じるなと、僕を諭してくれている。 でも、僕は信じたい。姉様と一緒で、リヒトが根っからの悪人に見えないんだ。 クラウス達を信じさせる事が出来れば…… 「あっ、リヒト」 「何だよ」 この話が本当かどうか、確かめる方法を思いついた。