カモミール・ロマンス


インターホンが切れて3人は駆け出した。

もう頭の中は直也の無事を祈るだけ。

「東通りだ。とにかくナオを見つけなきゃ」

走っていると風に乗って涙が地面に落ちた。

翔が美咲の背中を優しくさする。

「大丈夫。これから皆で会いにいこう」

「うん。……うん」