相手の裏をかき、キーパーの飛び出したがら空きのゴールへと向かうボール。 しかし、文字通り最後のチャンスだったペナルティーキックは無情にもゴールポストに弾かれてしまう。 必死の追い上げで力を使い果たした翔達はロスタイムに崩れ、2点を取られて負けてしまった。 悔し泣きをする翔を先輩達が背中を叩いて励ましていく。 そんな風景を羨ましそうに、どこか誇らしげに見つめている笠井の姿があったのだった。