カモミール・ロマンス


とぼとぼとオレンジ色に染まった校庭を横切っていく。

砂の音が妙に耳をついた。

「あの……」

「え?」

すると校門に1人の女の子が立っていた。

背が小さく、くりっとした大きな目をしている。

「山田先輩、少しだけお話良いですか?」

時折、視線を外す少女。

「……あ、はい。何でしょうか?」

ぐっと目を瞑って、意を決した少女がその口を開いた。