「ふあ。あーあ……」 草むらに一歩だけ足を踏み入れて、ぼけっと立っている直也。 またあくびなんかしている。 「ナーオ、ナオもこっちおいでよ」 翔が手招きをして、そう言った。 直也は顔の前で手をぷらぷらと力なく振った。 そんな直也の足元ではあるものが必死に靴を押し返そうとしていた。