「でも、それだけだとちょっぴり味気ないよね」


淡い桃色がグラデーションになっている色紙。

それだけでも良いけれど、確かにもう一つパッとしない。

「うーん、そう。そうなのよねぇ……」

美咲は色紙を少しだけうらめしそうにパタパタと振った。



「そうだ!」

パッと笑顔を見せる勇気。

少年の様な満面の笑みで言う。

「押し花とか良いんじゃないか?」

おお!っと感心する3人。

「押し花かぁ、可愛いだろうなぁ」

美咲はもう押し花に異論は無い様で、まだ見ぬ栞を想像してうっとりとしている。

「よし、じゃあ今日の放課後みんなで河川敷に行こう」

「「「さんせーい!」」」

こうして4人は放課後に河川敷で押し花に出来そうなものを探しにいくことになりました。