「えーっ!だって今まさにホテルに連れていかれそうになってたじゃんか」
勇気が指を指したホテル。
それを見ながら四葉が笑った。
「あー、あれ私が泊まってるビジネスホテルよ。こんな所にあるから大分安く泊まれて助かっちゃった」
「ビジネスホテル……?えっ、だってお金は私が払うとか言って無理に引っ張ってたじゃないですか」
「1日付き合ってもらったお礼にカフェでお茶でもご馳走しようと思ったんだけど、なんか遠慮しちゃってさぁこの子」
四葉は笑顔で直也の背中を叩きながらそう言う。
四葉にだけ向けられていた驚きが少しずつ収まってくると、3人の中で直也に対する疑問が浮かんでくるのだった。
「……だったら、何でナオはすぐに従姉のお姉さんって言わないわけ?あんた私達が必死になってるの心の中で笑ってたんじゃないでしょうね?」
美咲の怒りに直也は一歩下がった。
「いや、すまん。お前らがあまりにも必死過ぎて止められなくて……」



