カモミール・ロマンス


女はゆっくりと直也の腕を離す。

そして何故だか優しく笑うのだった。

「本当にこれだからお子ちゃまって嫌いよ。ねぇ、あんた達にとって直也って何?」

女の質問に3人は目を見合わせると即答する。

「「「大切な友達」」」

俯いたままの直也が誰にも見せない様にして笑った。

「はぁー。なんだか良いお友達に恵まれてるみたいで、お姉ちゃん安心しちゃったわ」

自分の肩をもみながらそう言った女。

呆気に取られた勇気達だったが、確認しないわけにはいかない。

「お、お姉ちゃん?」

にっと笑う女。

ゆっくりと顔をあげた直也が申し訳なさそうに言うのだった。

「あー、こちら従姉の四葉(シハ)姉さん。今休みでこっちに来てて一緒に観光に付き合わされてた」

目を見開き口をぽっかりと開ける勇気達。

「いや、なんか……すまん」