カモミール・ロマンス


「良いから一緒に休んでいきなさいって」

「いや、マジで良いって……」

「ほら、早く」

半ば強引に腕を引っ張る女に、直也がしぶっている様子だ。

「お金なんて出させないからさ」

「いや、そういう訳じゃなくて……」

ずりずりと引っ張られていく直也。

そこへ3人がやってきた。

直也の姿を見るなり勇気が叫ぶ。

「やめろ、おばさん!」

「お、おば!?」

直也と女が振り返る。

「な、ナオが嫌がってるじゃないですか止めてください」

3人の迫るような表情に直也も女も唖然としていた。

路地裏に響く声。

「無理矢理引っ張って何をするつもりなの?ナオに変なことしないで」

女は直也の方を見ると少しだけ笑った。

「……?」