カモミール・ロマンス


「なに?何で睨んでんのあんた?」

山崎を睨み付ける勇気。

「どんな事情があるのかしらないけど、こんな所に近づいてくる高校生なんてロクなやつじゃないだろ?
っていっても、そんなやつらを探してるお前等も一緒か」

「てめぇ……」

山崎は鼻で笑いながらそう言い放った。

拳を握り締めた勇気。

「こんな所うろつくようなやつはキャッチの女にでも食われちまったか、遊びまくってるかだろ」

「ダメだよユキ!」

飛び出しそうになった勇気を翔が止めるが勇気が叫ぶ。

「バカ、翔。止めるなら美咲を止めやがれ」

「えっ?」

バチーン。と店内に響き渡る音。

山崎は頬を抑えて美咲を睨んでいた。

「あんたみたいに最低な人間にナオの何が分かるの?」

ぼろぼろと涙を流す美咲。

「美咲いこう」

「こんなやつのせいで泣くな、ほら」

滅多に怒ったりしない翔もが山崎を睨み、コンビニから出ていった。

一人残された山崎がレジの棚を思い切り蹴飛ばしていた。