約束のノート

遥は。


糸の切れた人形のように。


呆然と。


ただ、立ち尽くしていた。


「遥っ」


「・・・・・・」


だが、その言葉も届いていない。


美雪が遥の肩を抱く。


「大丈夫だからっ。遥っ・・・」


そして・・・


「・・・・・・」


遥の眼から涙がこぼれる。


(本番前だってのにっ・・・)


(やっと、ここまで来れたのに・・・)


どうして、こんなときに・・・