約束のノート

ウチのクラスの教室。


いつもの4人で昼飯を食う。


今日は弁当だ。


母さんは何を勘違いしたのか、弁当にでかいカツを入れている。


「誰かと勝負するわけじゃないんだけどな・・・」


「どうしたの?」


俺のぼやきに、美雪が反応する。


「いや、昨日母さんが、『明日学芸会だから、カツだけは外せないわね』とか言ってたんだ。だからだよ」


「あんたの母さんって、いろんな意味ですごいわよね・・・」


『そうなの?』


「うん。似たもの親子よ」


「そうか?」


「そうよ」


「いい人だよな」


「まあね」


いつも通り、他愛ない会話。


本番が近づいてるのに、のんきなもんだ。


―――これなら、大丈夫。


―――きっと、成功する。


そう思った。