約束のノート

瞬間、試合終了を告げるホイッスル。


一瞬の静寂のあと・・・


ウォォォ!!と大歓声があがる。


「よくやった、光一!」


「光一、えらい!」


翔平、美雪、遥の3人が俺に駆け寄ってくる。


『こーいちくん、カッコよかったの!』


「サンキュー」


『みんな、すごいの』


「何がだよ」


『みんなの力が合わされば、こんなこともできるの』


不利な状況の中。


相手は3人ともバスケ部。


だが、そんな逆境も、力を合わせれば乗り越えられる。


遥の満面の笑顔を見て、思う。


―――勝ててよかった。


負けようと思っていた自分が、バカバカしい・・・


遥のひとことで始まったバスケ。


俺たち4人の力で、勝った。