なんか元気が無いな・・・


あの紙を慌てて隠したことは、少し気になる。


「遥、さっきの紙は何だ?」


「・・・・・・・!!」


びくっと反応する。


「紙ぃ?」


「ああ・・・見せてくれないか?」


「・・・・・・」
ふるふる。


「どうして」


『どうしてもなの』


「・・・・・・」


さすがに、ここまで言われると無理に見せてもらおうとするのもためらわれる。


「分かったよ・・・」


「・・・・・・」
うん・・・と、申し訳なさそうに頷く。


嫌なことが頭をかすめている。


でも、それなら、美雪もいたほうがいい。


確証も無いし、今はやめておこう・・・


「じゃ、行こうぜ」


翔平に促され、3人でそれぞれの教室へと向かった。