「すいませんっ!俺・・・」


とりあえずぶつかった相手に謝る。


「・・・・・・」


短い髪の少女が、ペコリと謝る。


小柄でちっこいけど、俺と同い年くらいみたいだ。


「えーっと、大丈夫か?」


「・・・・・・」


コクリと頷く。


怪我はしてないみたいだから、一安心だ。


「ごめんな。俺、前をよく見てなくて・・・」


「・・・・・・」


表情は変えず、コクリと頷く。


無表情な奴だな・・・それにさっきからぜんぜんしゃべらないし。


「なぁ、なんでさっきからしゃべらないんだ?それに、表情も硬いし」


「・・・・・・」


うつむいてしまう。


「もしかして、日本語が分からないとか?」


「・・・・・・」


ふるふる。


首を横に振る。


違うらしい。