「……」
あ、そう言えば…先生が美人なんだっけ…なら、この香りも納得かも
「…うん」
軽く頷いてから私は近くにあった椅子を窓際に置き座りながら肘を付き外を眺めた
グラウンドでサッカーをする生徒や花壇のお花を手入れする生徒
なにやら先生と話し込む生徒達
ここはグラウンドが一望出来るから色々な様子が見えるな
「んー…気持ちいい」
涼しい風とこの雰囲気がなんだか眠気を誘う
「ふぁ…眠い」
そう言えば、ここ数週間で新しい生活に慣れて来たつもりだけど、しっかりと睡眠を取ってるワケではなかった…
どうしよう、眠いと意識したら余計に眠くなる
寝ようかな、でもここ保健室だし
誰か来るかも、しれ…ない…し
心の中で駄目だと思いながも、だんだんと薄れてく意識
それが完全に途切れようとした瞬間―…
シャッー…
「…!?」
突然、後ろのカーテンが勢いよく開く音に身体がビクリと反射的に反応する
「……え」
慌てて振り向くと、その先には白い白衣に身を包む1人の男性
高い身長に、外国人みたいに綺麗な少し長い髪の毛
切れ長いのに、怖い感じがなく優しい目をしていて…
開いてる胸元のボタンから色気を感じる
そんな人―……
「……あ」
だれだろう、この人
先生?いや、こんな先生を見た覚えはない
白衣を来てるから化学の先生?いや、だけど…なんか違う
だって、化学の先生は還暦になりそうなおじさんなはず
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