先生は蒼い瞳の狼くん







「まぁな」


うそ…龍之介くんまで、そうなの?


唖然としていると瑠花は少し目を細め彼を見る



「まぁ…なんて言いながら龍は頭いいから教科書なんて必要ないもんね」

「……?」

え、そうなの?そんな風に見えない


前の高校は大抵、こうゆう見た目のタイプは馬鹿ばかりだったのに…


「……」

「…………?」

「………!」


思わずガン見をしていると突然ぶつかった彼の視線にビクッと身体が反応して反らしてしまう



ああ、私ってば…もう、3週間立つのに龍之介くんと上手く話せない


実は私は、男の人が苦手


だけど瑠花の友達だからなれようと努力はしてるがなかなか上手くいかなく、まともな話しはしてない


しても、はい、うん、で終わってしまって


「…………っ」

反射的に視線を反らす私を見た瑠花がクスリと笑う



「龍之介の目が怖いってさ」


「…うるせ」

「………」


つかさずフォローしてくれるのも瑠花の優しさ


でも、まだ瑠花には言ってない、男の人は苦手だとはなんとなく言ったが理由は…まだ―…




そんな会話をしてると私達の元にスラッとした足で歩いて来る先生


「…?」


「雪村~忘れてたんだけどコレ持って保健室行ってくれない?」


そう言う先生は私達の担任の高橋謙先生


女の人なのに"謙"とはびっくりな名前だけど


美人で高い身長に長い足、サラサラの髪の毛に大人の女性を感じる、そんな先生だ


女性なら誰もが憧れるだろうな…


だから名前が謙でもそれが女性らしく聞こえてしまう


「先生、これって」


差し出された紙を受け取って開くと"健康診断"と書かれた紙



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