「私だって、変態は嫌」
「…………」
はぁっ…この二人は…なんでこんな変化球しか投げれないんだろうか
朝からの板挟み状態、いい加減疲れて来た
呆れからか、ペンから手を離して外を見ると、ベンチに座る千尋先生の後ろ姿がある
何してるんだろう…
思わず、先生を見つめるとそれを見た瑠花が私の視線の先を見つめニヤリと笑う
「あ、ちーちゃんってば、また寝てる」
「え、あそこで寝てるの?」
外のベンチで教師が堂々と寝ていいものなのか
「うん、ちーちゃんって色々と雑務とか忙しい人だから、あーやって校舎を背にしてよく寝るんだよねー」
「へぇ」
あぁ、確かに初めて先生とあった時もベッドから出て来たっけ
「よく、バレないね」
「なんでか身体が揺れないからバレてないみたい、凄いよね」
感心する瑠花に頷くと、前にいる龍之介くんも先生を見る
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