先生は蒼い瞳の狼くん






さっきまでの、甘い雰囲気が一瞬にして固まる


「先生のお母さん?」


「あぁ」

「それ、前に話してくれましたよね?」


確か、病気で入院してたって話をされた気がする

そこで、お母さんのお見舞いに行ってる間に先生が言う女の子に出会ったんだもんね



「覚えてたのか?」


「はい」

「そっか」


ギュウと私を抱き締める腕に力が入る


「俺の母親はな、二年前に亡くなったんだ」


「……え」


亡くなった?初めて聞いた事実に私の心臓がドクンと鳴った


「本当は、何年も持たないって言われたんだ…俺が20歳になるまで生きてる保障はなかった」

「………」


「それなのに、母さんは辛い治療にも絶対に辛い顔なんかしなく絶えてた」



微かに私を抱き締める先生の手が震える


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