「わたし…子供なんかじゃ、ないですっ」
「へぇ」
う…絶対に子供だと思ってる。子供だなんて思ってほしくないのに…
「…意地悪っ」
「そうだな」
先生はそう頷くと、再び私を自分の胸に閉じ込め抱きしめる
「…ぁっ」
これで、また私は何も言えなくなる
その囁く声も狡い。抱き締める腕も狡い。先生の全部が狡い
そんな事を…抱き締められながら考えていると、不意に先生が私の名前を呼ぶ
「サラ」
「…っ」
「ここな、俺の母親が好きだった場所なんだ」
「え?」
先生の悲しい声色が、私の頭の中に響いた―…
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