「凄いですね」
「…あぁ」
先生はそう言うと、桜の木に近付き寄り掛かるように腰をおろし木を見上げる
「………」
あ…
なんだか、その姿が前にも見た事があるような気がして胸が締め付けられた
いつだっけ…この悲しそうな瞳
何かを思い出して、悔やんでるような表情
まるで…泣いてるようで、見るだけで切ない―…
「……っ」
ギュと手を握りしめて、先生を見つめるとある日の事が頭を過る
「…あ」
そうだ…この表情、前にベランダで見たのと同じだ
「…先生」
「ん?」
「また…そんな顔っ」
"しないで下さい"そういい放ち、先生の隣りに座り込み冷たい先生の手を握る
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