「龍之介くん…手に当てるね?」
彼の手を取り、その上にアイスバックを乗せると顔を歪ませる
「じゃあ、そろそろ俺まだ交流会終わってないから戻るな」
「…あぁ」
「ちーちゃん!雪村!龍之介のこと宜しく。多分後で謙先生も来るから」
後藤くんはそう言うなり、颯爽と保健室を出て行き後藤くんの後を見ていると"痛っ"と龍之介くんの声がする
「我慢しろ」
「いっ…たっ」
「…っ」
い、痛い!
自分が痛いんじゃないのに、顔を歪める龍之介くんを見ると私もなんだか痛い
「ちーちゃ…いっ…いてぇ」
「はいはい」
「……っ」
「いっ」
龍之介くんの言葉にならない"痛い"のセリフを何回も聞きながら、私は隣りで彼の右手を冷やし続けた―…
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