先生は蒼い瞳の狼くん




「ぁ…えっと、怪我…痛くない?」


「………別に」

ボソッと呟いて、すぐに私から視線を外してしまう


「はっ?ちょ、ちょ、ちょっと待って!雪村!」

「え?」

「俺は、注意して!って言ったんであって、優しくしてって言ってないぞ?」

そうだけど…あまりにも痛そうな傷にそんな事は言えなかった


「全く、雪村は優しんだからさー」


「そ、そんなことは」


首を振ると、先生が龍之介の前に椅子を持って来て腰をおろす


「それにしても、何があったんだ?」


ガーゼやら消毒液を出しながら言う千尋先生に龍之介くんは変わらない表情で一言


「転んだ」


「転んだ?どう転んだらこんな怪我になるんだ」



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