誰が見たって、それは酷いありさまで…
"何かが"あったってすぐに分かった
「龍之介、取り敢えずそっちの椅子に座れ」
先生に促されて、後藤くんと龍之介くんが指定された長椅子に腰を掛ける
「…たっく、ちーちゃん、こいつ連れて来るのマジで大変だったんだから」
「俺は大丈夫だって言っただろ!」
「は?お前の頭はおかしいだろ!その傷で大丈夫ってお前は火星人か!」
「悪いか!好きなだけ言え」
ばつの悪そうに龍之介くんは視線を反らし、後藤くんはため息をつきながら私を見る
「あ、雪村もう体調はいいのか?」
「え?」
体調?あ、そっか…瑠花と千尋先生以外には体調不良って事になってるんだった
「う、うん。今少し気分が良かったから起きてたの」
「そっか。なら雪村からもコイツに言ってやってよ?ここに来るの拒否するなんて馬鹿ヤロー!ってさ!」
「あ…いや…」
そう言われ、少し迷いながらも龍之介くんの隣りに座るとチラッと彼が私を見る
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