先生は蒼い瞳の狼くん






この声って、後藤くん?


「ほら、お前早く来いって!ガキじゃねぇんだから!」


私のいる位置から見えない場所で"誰か"と話しているみたい


「………」


と、ゆーか…よ、良かった…もし先生が離してくれなくてあんな所を、キスしてる所を見られたら大変だった


ホッと安心して、ドキドキなりっぱなしの胸を押さえると千尋先生が笑う


「残念」

「っ」

「また、今度な」


ポンポンと私の頭を叩く


またって、そんな…

ただでさえ、先生とキスをしたって事実が頭を駆け巡ってどうかなりそうなのに"また"だなんて…

頭をブンブンふるとそれを見て笑った先生は口を開く



「後藤か?」


「あ、そう!ちーちゃんちょっと待っ!って、逃げな!!怪我してるんだから!」


何やら、叫ぶ後藤くんの声がまた響いて、やっと姿を表したと思ったら…


「え…」


「お前」


「ちーちゃん、こいつ手当てしてやって」



後藤くんが指差す先には口元や額辺りが切れて血が滲み微かに赤く、青くなっていて


手からも血が微かに流れ、青アザだらけの…龍之介くんがいた―…



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