うわっ、これ意外に重い



前の高校では奇跡的にこの役には当たった事がなかったからこんなに重いなんて知らなかったな



「…」


でも、頼まれたんだから早く行かなくちゃ


そう思い、私はふらつく足取りで教室を出た











廊下には窓から外を眺めながら話す生徒がいたり男女のカップルらしき人達が座りながら話してる



この学校の人達は余り一目が気にならないのか堂々とカップルで話してる事がある


だからと言って、派手にイチゃついたりスキンシップが激しいんじゃないから視界に入っても不快じゃない



「……」


最近はよく前の学校と比べる事が多いが、前の学校はこーやって歩いてても校内で激しいスキンシップをよく見る事があったな


先生達も頭を悩ませてたっけ…




そう考えると"この学校は凄い"なんて感心していると、ふいに一番上のノートがバランスを崩し一冊だけ足元に落ちる


「…あっ」


やばい、落としちゃた


一冊だけとは、なんて運がないんだろう


他のノートが落ちないようにしなくちゃいけないから余計に大変だ



そう、私は他のノートを片手で力強く握り少ししゃがみ込み拾おうとした瞬間―――……



ドンッ!


「きゃっ」


と言う衝撃音と共にノートが次々に落ちて廊下に散らばって行く音と私の身体が床に転ぶ鈍い音が響く