「奏汰くんって…黒崎くんのこと？」
「そうそう！」
「あー…うん、龍之介くんに誘われて…でも、なんで？」
「いや、ふふ…ふふーん！そっか！」
目を細めながら、ニヤニヤして突然走り出す瑠花
「な…何…瑠花！その笑い～っ！」
そんな瑠花を追い掛けるように走り
校門を潜り抜け、玄関に真っ直ぐ行くと瑠花は更にニヤニヤしながら腕を組み私の顔を見る
「やっぱり、アイツ私に嘘ついたな」
「え？」
うそを？なにが？
そう瑠花に聞こうとすると―…
「あ！ちーちゃん！久しぶり～！」
瑠花の視線が私から私の背後に移り、向かって勢いよく手を振る
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